ソーシャルメディアポリシー
ソーシャルメディアに対する考え方
ツイッターやブログ、フェイスブックに代表されるソーシャルメディアを利用する生徒が増えています。これらは非常に便利なサービスですが、使い方を注意しないと思わぬトラブルに巻き込まれることや、知らないうちに被害者にも加害者にもなる可能性があります。
本校では長らく「ソーシャルメディア使用禁止」を謳ってきましたが、皆さんの使用状況は増加の一途をたどり、様々なトラブルに巻き込まれる状況も出てきました。そこで、学校としてこのまま看過することはできないと判断し、以下にソーシャルメディアを使用する場合の学校としての基本的な考え方を示します。しかし、ソーシャルメディアを皆さんが使用することには依然として多くの心配がつきません。また、金銭的な問題も含めて皆さんが社会的責任をとることが不可能であることから、もし使用する場合はくれぐれもご家庭でよく相談し、ご家庭のルールに基づいて、安全な使用方法と適切な使用頻度を守ることを願っています。
ソーシャルメディアポリシー
- ソーシャルメディアの利用は保護者の方とよく相談してください。
生徒のソーシャルメディアの利用は自己責任です。ご家庭で保護者の方とよく話し合い、各ご家庭で作ったルールにのっとって利用してください。ソーシャルメディアは大変便利ですが、トラブルに巻き込まれたらあなたの力だけで解決することはできません。必ず保護者の方と話し合ってから利用してください。 - 一度発信した情報は全世界に公開され、完全に削除することはできません。
ソーシャルメディアは世界につながっています。あなたが公開範囲を限定しているつもりでも、あなたが書き込んだ内容がこの瞬間にも誰かにコピーされ、転送されて、思いもかけない目的で使用されているかもしれません。また、ソーシャルメディア上にアップされた情報を完全に削除することはできません。自分では削除したつもりでも世界の誰かによって再公開されることもあります。世界中の人に情報発信をしていることを理解し、覚悟を持って利用してください。 - 個人情報に関する書き込みはしてはいけません。
学校名、個人名、住所、電話番号、メールアドレスなど個人が特定できる情報を書き込んではいけません。あなたの顔写真はもちろん、制服やユニフォームを着用した写真、学校や自宅周辺の写真、また無断で撮影した他人の写真なども掲載してはいけません。自分では実名を出していないと思っていても書いた内容で特定されてしまうことは今や常識です。軽い気持ちでアップした情報が、将来にわたって参考情報として閲覧され、将来にわたってあなたの不利益になる可能性があることも理解しましょう。 - 他人の情報を無断で書きこんではいけません。
友達の情報を載せることは、友達をインターネット上の危険にさらしてしまうことを意味します。日記一行、写真一枚など、どんなに些細な情報でも必ず友達の確認を取りましょう。もし間違った内容を書いてしまった場合はすぐに訂正しましょう。そして、直接誠実に謝りましょう。 - 学校や自分ではない誰かを傷つける書き込みをしてはいけません。
学校の名誉を傷つけること、学校に対する誹謗、中傷などの書き込みを学校は断固として許しません。また、他の誰かを傷つけたり困らせたりする表現も、人として絶対にしてはいけません。あなたが無意識に発信した言葉でも、他人には不快に感じる言葉は多くあります。誰かを傷つけたり困らせたりすることを学校では「いじめ」と捉え、絶対に許しません。これらの行為が発覚した場合、学校は毅然とした態度で臨みます。 - 無視する勇気を持ちましょう。
ソーシャルメディアに書き込まれた内容だけでは、友達の反応や感情が分からず悩むこともあるでしょう。友人の発した言葉が一人歩きをしてしまうことも少なくありません。そんな時には無視する勇気を持つことが大切です。また、甘い言葉で勧誘するメールやチェーンメール、また理由もわからずに金品を要求されたりした場合は絶対反応してはいけません。反応すればかえって、あなたの情報を相手に教えてしまうことになります。無視をしてもあなたの不利益になることはありません。 - 会ったことのない人とのコミュニケーションには落とし穴がたくさんあります。
ソーシャルメディア上のやりとりは素顔や表情が見えません。年齢を偽り、あなたに危害を加えようと狙っている人や「なりすまし」であなたに近づいてくる人も多くいます。中高生の中には出会い系サイトなどを使用して、命を脅かされる危険に遭遇した人も多くいます。知らない人とコミュニケーションをする際は、現実世界よりも慎重に判断しましょう。多くの中高生が狙われています。 - 法律を守りましょう。
現実世界でやってはいけないことは、ソーシャルメディア上でも同様です。他者の基本的人権、肖像権、プライバシー権などを侵害することのないようにしましょう。差別的な内容を書くことや他人の私生活を暴露するなどの行為はしてはいけません。万引きや未成年者の飲酒・喫煙などを容認、もしくは助長するような書き込みも厳禁です。 - 困った時には信頼できる大人に相談してください。
ソーシャルメディアに書き込んで良いかどうか判断に迷う時は、先生や親など責任ある大人に相談しましょう。また、ソーシャルメディアで傷いたり悩んだりした時もすぐに相談しましょう。あなたを大切に思う人は、あなたの周りにたくさんいます。
以 上
2013年12月12日
明治学院中学校
明治学院東村山高等学校