教科教育

聖書 国語 数学 英語 社会 理科 保健体育 音楽 美術 書道 技術家庭 情報

聖書

生涯にわたって指針となる「知性」の獲得

聖書の授業は本校の教育目標である「道徳人・実力人・世界人」という人間形成の根幹をなすものであり、かつ「知性」そのものを育てる学問です。中学ではキリスト教入門及び明治学院の歴史、新約聖書と旧約聖書の入門的な学習をします。高校では中学での学習内容を更に深く学び、高い倫理観と豊かな感受性を育みます。3年間の授業を通じて、一人ひとりが本来持っている豊かな才能に気づくきっかけを与えます。また、本授業で学んだ聖書の御言葉が、将来、重大な選択を迫られたときに指針となるものと確信しています。

 

国語

「読む・書く・聞く・話す」力を高め、難関大学進学に対応

中学で国語力の基礎である「読む・書く・聞く・話す」力を十分に身につけ、高校ではそれを更に伸ばし、大学受験に対応できる実践的な力を養うことを目指します。中学では文章を丁寧に読み、読解力を養うとともに、作文の時間を週に1時間設定し、文章表現力も育みます。また毎週終礼時に漢字の小テストを実施し、読み書きの基礎となる漢字を確実に身につけます。さらに年1回「朗読発表会」を実施し、読む力・話す力を育てます。高校では多くの作品に触れ、読解力を養うとともに、中学で身につけた力を基礎にして、高2までにそれらを定着させ、高3では進路希望に合わせた演習を行います。また、中高とも年1回、全校生徒が参加する「作文・読書感想文コンクール」が実施され、読書習慣、表現力、作文力を身につけることに寄与しています。

授業の進め方と到達目標

第1stage(中1・中2)
読解、作文の丁寧な授業のほか、漢字学習にも力を入れ、中1では小学校で学んだ漢字の総復習から始め、中2では中1・中2範囲の漢字を学習します。また古文は中1から、漢文は中2からと早い時期から学び始めます。
第2stage(中3・高1)
中3では再度これまでに学習した漢字を復習するほか、古文漢文の高校での学習内容を先取りして学習します。高1では週に現代文2時間、古文2時間、漢文1時間を充てています。古文では品詞の見分け方などの文法を一通り学び、しっかりと基礎を身につけることを大切にします。
第3stage(高2・高3)
受験コース・理系
大学入学共通テストでの高得点を目標に現代文・古文・漢文の演習を行います。
受験コース・文系
国公立2次、難関私立大学受験に備え、基礎基本を週2時間、演習を1時間行うほか、授業時間外の補習も積極的に行います。
推薦進学コース
系列校特別推薦入試に向け、志望理由書の作成や小論文の指導にも力を入れています。

 

数学

基本から着実に身につけ、理系進学を実現する

生徒の多様な進路希望を実現する学力の定着を目標としています。そのために問題の解法だけでなく、数学の奥深さや美しさ、数学への興味・関心を喚起できるよう授業を工夫し、意欲的に取り組む姿勢を育むことで、理系学部への進学も実現します。中1・中2では基礎基本を身につけることを徹底し、丁寧で細やかな指導を行います。中3から高1にかけては習熟度別の少人数授業も取り入れ、個々の理解度に応じた指導を実践します。高2からはそれぞれの進路希望に応じた学習環境を用意しています。理系学部への進学を希望する生徒には国公立・難関私立大学受験にも対応した授業を展開していき、受験に向けた講習も行っています。また、週1回程度の小テストや補習・講習も充実させています。その他、 6年間を通じて数学検定の受検にも力を入れ、年3回、本校を会場として実施しています。

授業の進め方と到達目標

第1stage(中1・中2)
学習する基礎を身につけるための訓練が必要な時期です。宿題に確実に取り組ませる指導を通して、家庭学習の習慣化を図ります。また、小ステップでの「ふり返り」を自主的に行えるよう毎週小テストを行い、遅れが見られる生徒にはわかるまで補習を行うなど手厚く指導します。問題が解けたときの達成感を大切にし、全員が数学好きになることを目指します。
第2stage(中3・高1)
進路選択に向けて学習の自立を目指します。自己の弱点を見出し対策を立てたり、数学を得意とする生徒にはレベルアップを目指した学習が必要になります。中学3年では週5時間のうち3時間を1クラス2分級の習熟度別授業を、高校1年の数学Ⅰの週4時間を2クラス3分級の習熟度別授業を設置し、個々の学力定着レベルに合わせた少人数授業を実施し、学力向上を目指します。
第3stage(高2・高3)
受験コース・理系
演習を中心に国公立2次試験・難関私立大学受験に対応した授業を展開します。
受験コース・文系
大学入学共通テスト対策を中心に、国公立2次試験にも対応できる学力を養います。
推薦進学コース
心理学部や経済学部など、数学的な考え方を必要とする学部学科での学びに備えます。

 

英語

レベルの高い学習で「生きた英語力」を身につける

英語科では本校の教育目標のうち「世界人」の部分に焦点を当て、世界で通用する生きた英語力、「受験を超えた英語」を身につけることを目標としています。中高を通じて「プログレス21」を教科書として使用し、中学でBOOK3 (センター試験の範囲をほぼ網羅するレベル)までを、高校でBOOK4・5を学習するというハイレベルな授業を展開します。また、中1から高2までは日本人教師による読解と文法、リスニングを中心とした授業と並行して、ネイティブの教師による英会話の少人数授業も行われます。そのため「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく身につけることができます。加えて高校では、大学受験に向けた問題演習に積極的に取り組むほか、英語のエッセーの構造を理解した上で実際に自分でエッセーを書く練習を行い、本物の「生きた英語」を身につけます。

さらに毎年「英語スピーチコンテスト」が開催され、英語によるプレゼンテーション、スピーチを経験することによって、自分の考えを英語でまとめ、表現する力を養います。英検にも積極的に取り組み、中学で準2級、高校で2級を全員が取得することを目指します。プログレス21を導入した最初の学年である高1の準2級合格者は昨年度の117名から162名へ大幅にアップしました。

また、英語教育を客観的に評価するためGTEC (Global Test of English Communication) を実施しています。プログレス21を使用した学習によって、その平均スコアは着々と上がっています。


「プログレス21」に基づいた授業の進め方と到達目標

BOOK 1 ~ BOOK 3
中1からプログレス21によるハイレベルな授業を展開します。一方で補習・補講にも力を入れ、全員が授業についていけるようしっかりとしたフォローを行い、4技能をバランスよく身につけます。
BOOK 4 ・ BOOK 5
高1では1クラスを2分割した少人数習熟度別授業を実施し、それぞれの学習レベルに合わせて学びを進めます。高2からはそれぞれの進路希望にあわせて以下のような学習に取り組みます。

受験コース
プログレス21のBOOK4・5に取り組む一方で、国公立・難関私立大学受験を見据え、エッセーの書き方、長文読解、和訳などのハイレベルな問題演習にも取り組みます。
推薦進学コース
プログレス21のBOOK4・5の学習を進めつつ、ディベートを取り入れた英会話や明治学院大学で行うTOEFL受験に向けた対策を行います。

 

社会

幅広い知識を基に、主体的に考察する力を養う

幅広い知識を基に、様々な社会問題について自分で総合的に考察し、公正な判断ができる力を育むことを目標としています。そのために、歴史的事象や時事的事象の背景や影響などを多角的に考察・表現させるような授業を展開します。中1・中2では、身近な地域や時代を題材にして学ぶことから始め、世界地理の修得までを目指します。中3・高1になると世の中の社会的な問題・国際的な問題にも視野を広げ、総合的に考察できる幅広い知識と素養を育てます。高校では、学年ごとに1回、学習テーマに沿った課題図書を読み4000字の読書レポートとしてまとめるなど、自らの考えをつくり、主体的に表現する機会を多く設けています。また高2の長崎研修旅行の事前・事後学習として、国際平和の課題とともに、キリスト教の文化やその背景を学び、キリスト教精神の理解を深めます。高2からは、それまでに得た知識や考察力、表現力を駆使しながら、各自の進路希望に応じた教科を履修し受験に備えます。

授業の進め方と到達目標

第1stage(中1・中2)
中1では歴史・地理分野を自分の生まれた地域・時代などの身近なテーマから学びます。「わが街の歴史」と題したレポートを作成し、地理や歴史の基本知識の定着と考察力の育成を図ります。中2では、東京の史跡や文化財を訪ねる「東京歴史散歩」や「歴史新聞」を作成するなどして歴史に対する知識・興味を深めます。また、世界人育成のため、世界史や世界地理を先取り学習します。
第2stage(中3・高1)
中3で公民、高1で現代社会と世界史を学び、社会で起こっている諸現象を多角的に考察する力を身につけます。中3では広島・京都・奈良への研修旅行の事前学習や事後レポートの作成を通じて、日本文化や平和についての理解を深めます。また、この時期は大学受験のための基礎知識を確実に身につけることも大切にしています。
第3stage(高2・高3)
受験コース・理系
大学入学共通テストを見据えしっかりとした対策を行います。
受験コース・文系
高2から「受験世界史」「受験日本史」という演習科目を履修し、早くから受験を意識した授業を展開していきます。少人数授業を通じ、国公立・難関私立大学受験を突破できる学力を養います。
推薦進学コース
大学での学びに求められる素養を養います。特に高3では、大学教育への橋渡しとして社会科学・人文科学系学問の基礎となる政治経済を全員が履修します。

 

理科

多彩な実験・実習を通じて科学的なものの見方を養う

多彩な実験や実習を通じて実物を見ること、実際に経験することを大切にしています。中学専用理科室が2つ、高校には4つの実験室があり、充実した学習環境の中で、自然の不思議さや科学の面白さを実感しながら論理的・科学的に物事を見る力を養います。中学校では実験・実習を中心とした授業を展開し、また中2の多摩動物公園での実習や中3の城ヶ島での地学実習など自然の中で学ぶ機会も多くあり、 「理科の楽しさ」を十分に感じることができます。高校では実験・実習に加え、現象の先にある物事の本質を理解することを目指しつつ、受験を見据えた演習も重視します。高3では、それぞれの進路希望にあわせた問題演習を行います。理系コースでは全員が化学を含む2科目を履修し、理系学部への進学を希望する生徒に対しては、大学入試に対応できるレベルまでしっかりとした指導を行います。

授業の進め方と到達目標

第1stage(中1・中2)
基本的な知識の習得と科学的なものの見方を身につけるために、年間授業の半数近くを実験・観察に充てています。中2で行う多摩動物公園での動物の生態を調べる実習やカエルの解剖実習を通じて、実際に生物に触れることの大切さを学びます。また、一部の授業では高校の学習内容にまで踏み込んだ高度な内容も学びます。
第2stage(中3・高1)
中3では中学の学習の総まとめとして問題演習を行い、これまでに得た知識の定着を図ります。11月には城ヶ島での地学実習を行い、フィールドワークなどに主体的に取り組む姿勢を養います。また、3学期には、生徒各自がテーマを持ち、卒業研究・発表に取り組みます。高1では全員が化学基礎と生物基礎を履修し、コース選択を見据え理系学問への理解を深めます。
第3stage(高2・高3)
受験コース・理系
大学受験を意識し、問題演習を中心とした丁寧な指導を行います。
受験コース・文系
大学入学共通テストでの高得点を目指し、問題演習を中心とした授業を行います。
推薦進学コース
大学生や社会人になっても必要とされる科学的視点を養います。

 

保健体育

心身ともに健全な人格を育成する

充実した施設を利用し、中高一貫教育の中で各学年に応じて授業を展開しています。特に高校では男女ともに3年間、週1時間の柔道が必修となっており、礼法や相手を思いやる気持ちを学びます。また、生徒の実行委員が企画運営する中高体育祭や希望者が参加する臨海教室、スキー教室、プール教室やマラソン大会など、体育行事が充実しています。これら、普段の授業と行事の両方を通じて、スポーツに親しむ習慣と体力、技術や集団での協調性、忍耐力の向上を図り、心身ともに健全な人格の育成を目指します。

 

音楽

豊かな感性と集中力を育む

幅広い音楽表現および鑑賞の体験を通して、音に対する感受性、達成感から生まれる「やればできる」という自信を育みます。中高とも全員に行き渡る台数の電子オルガンが配備されており、譜面が読めない状態から始めても中学では両手、高校では足鍵盤付の両手での演奏ができるようになることを目指します。また、「音を聴く」訓練を大切にし、毎回の授業で音を楽譜に書き取る作業「聴音」を行うことで、生涯に渡る集中力を養います。

 

美術

美術を媒材とした人間育成を目指す

「美術を媒材とした人間育成」を目標としています。創作活動を通して様々な経験をしていく中で、生徒一人ひとりの人間的な成長を促します。特徴としては、各学期に制作する作品は1つとしています。長い時間をかけて一つのことに集中して取り組むという大変な経験を通して精神的な強さを身につけ、困難を乗り越えた先にある達成感や喜びを味わうことができます。 美術系大学への進学を希望する生徒は、高3で受験対策授業を受講することもできます。

 

書道

主体的に自己を表現する能力を育む

書写と芸術科書道の違いを理解しながら、古典の臨書による伝統的書法を身につけます。また、書道を選択した生徒の理由の多くが「綺麗な字をかけるようにしたい」ということを踏まえ、毛筆の古典ばかりでなく硬筆も取り入れ、実用書の向上にも取り組みます。
書道Ⅰでは楷書の古典による臨書、鑑賞を通し、用筆・運筆の技法を習得します。また、行書や草書、仮名など多面的にチャレンジし、創作の楽しさを味わいます。書道Ⅱでは古典の臨書を中心に漢字や仮名の用筆法を学びます。
様々な場面に対応できる書写能力と主体的に自己を表現する能力を伸ばし、情報機器が普及する社会の中で、書に対する関心と生涯にわたり書を愛好する心情を育てることを目指します。

 

技術家庭

社会人として自立できる力を身につける

ひとりの社会人として自立した生活ができる力を養うことを目標としています。中学では各分野ごとに実習を中心とした授業で、実習・作業体験を通して各分野への理解を深めます。道具をきちんと使い、授業時間内に作品を完成させることを通して、最後まで自分の力でやりきる姿勢を育みます。高校でも食生活に関する学びを中心に、被服、消費生活、家族、保育などについても実習を交えつつより知識を深めます。推薦進学コースの生徒は、高3の夏休みには奉仕の精神を養うためボランティアへの参加も行います。

 

情報

よりよい情報発信者を目指す

現代の情報社会に生きる私たちにとって、溢れかえる情報の中から正しいもの、自身および社会にとって役立つものを見極める力、そしてそういった情報を自らが正しく発信していく力がますます求められています。情報の授業ではこれらの力を養うために、インターネットの仕組みやコンピュータの使い方を基礎から学ぶのはもちろん、ネットに潜む危険やネット犯罪に関するビデオの視聴、著作権についての正しい理解、収集した情報を編集し自らのウェブページを作成するなどの取り組みを行います。