お知らせ

高校

高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」が始まりました<第1回>

9月30日(金)より、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で、明治学院大学の講義「教養原論」が始まりました。講義によって形態が対面、ライブ(オンライン)、オンデマンドのいずれかになるとのことでした。今回はライブ(オンライン)で講義を受けました。

今年度の「教養原論」の講義テーマは「『他者』と向き合う」です。今回は第1回ということで、明治学院大学 教養教育センターの植木献先生による講義全体についてのオリエンテーションでした。

まず、この講義の学び方を確認しました。それから、「他者に向き合うための教養」と題して、なぜ大学では自分の専門と関係の無い学びをするのか、また、「教養」とは何かということを知りました。

大学の講義としても評価される科目ということで、生徒たちも気を引き締めていたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 視野を広げるために物事を抽象的に見ることが大切という言葉がすごく印象に残っています。そして、物事を抽象的に見るために教養科目を学んでいると知り、さらにさまざまなことを学んでいきたいと思いました。
  • 幅広い視点で物事を考えるためには教養が必要であると感じた。特に将来、自分が経験したことない問題に直面した時、自分の力で解決する大切さを痛感した。物事の見えない関係や背景をしっかりと考え、理解できる人になりたい。ファストフード店の「バーガー」の定義がその店のプライドと深く関わっていることは、とても興味深かった。
  • 明治学院大学の教育理論は「聖書」に関わり深いと感じました。「聖書」が持つ、誰でもイエス様と正面で向き合える意義の大切さを知りました。また、大学の先生が話すことは、高校の先生が話すこととは物事を捉える視点が異なるという事を知りました。この点を考える事で、抽象的な考えが出来るようになるのではと思いました。
  • 大学で専門を極めることが大切だと思っていましたが、教養を身につけ、視野を広げることこそが重要だと学びました。違う世界を違う視点から見ることは異文化理解にも通ずると思いました。興味関心のないことこそ積極的に学んでみることが自分を成長させ、視野を広げることに役立つということは私にとって新鮮なことでした。日本語だけでは日本語に縛られてしまうという言葉にとても納得しました。その世界をその世界のまま理解するためにはその世界の言語を学ぶ必要があることがよく分かりました。大学ではまず英語をより実践的に使えるようにし、ツールとして役立てていきたいです。
  • 教養を身につける意義とは、単なる知識習得の目的でなく「視野を広げる」ためであり、また、「マニュアルの無い状態で行動ができる能力を身につける」ためでもある。マニュアルの無い、想定外の出来事が発生した際に、即座にその場に見合った行動ができる人というのが「教養」のある人なのだと思った。また、「自分の一番興味の無い学びをする」という言葉が印象に残った。逆説的な表現ではあるが、興味のあまり無い分野の教養も得ておくことでその教養はどこかで必ず役立ち、より自分の人生が豊かになると思った。
  • 大学は元々牧師を育てる目的で誕生し、聖書と語学の学びに重点を置いていたことを初めて知りました。紆余曲折の中で、多くの人々の努力があったからこそキリスト教を元にした大学が多く建てられ、今日までキリスト教信仰が続けられてきたのだと改めて知ることができました。
  • 今まで大学という場所は自分の好きなことだけを勉強出来る場所だと思っていたので、関心の無いものほど大事で、大学で学ぶべきという考え方が新鮮だった。社会で生きていく中で、経験したことない状況に陥ったときに対応できる柔軟さが絶対必要になってくるだろう。視野を広げるために興味のない分野の授業も積極的にとってみようと感じた。
  • 「教養として」、「教養を身につける」といった具合に、さまざまな場面で耳にする「教養」とは、今日に至るまで「大人になるにあたり最低限知っておくべき知識」のことだと考えていた。だが本日の講義を受けて初めて、それが「『視野を広げるためのツール』としての学び」であるということに気がついた。
  • 高校時代に様々な社会問題を学んだが、正直自分の考えやするべきことは分からなかった。しかし、大学で教養を身につけることで今世界が抱えている問題をもっといろいろな角度から見て、様々な考えを持てるかもしれないと思うと、教養は私の世界を広げ、社会で役に立つ人材に育ててくれる学問だろうと思った。また、これまで意味がないと思った勉強も、どこかで今の自分の糧になっているのかなとも思い、頑張りが無駄でなかったと言われた気がして少し救われた。
  • 授業を受けるまで、「教養原論」という授業がどのような内容なのか色々と想像をふくらませていました。広い視点を身につけるために非常に重要なのだということがわかり、次回からの授業も楽しみになりました。中高6年間を通して明治学院の歴史は習ってきましたが、その中でアメリカのキリスト教信仰の歴史も深い関わりがあったのだと知り、とても興味深かったです。このような歴史を踏まえてDo for Othersという教育方針ができたのだと思うととても深い内容だと思いました。