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高3アカデミックリテラシーで明学大の先生による講義「教養原論」を行いました<第6回>

11月6日(金)5・6時間目、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で明治学院大学経済学部経営学科の大竹光寿先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、“経済学・経営学から見た他者”と題して講義が行われました。生徒たちはまず、経済学について学びました。また、大学生たちが研究内容を就職に生かしていることを聞き、将来について考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 気づき、そこから戦略を考えるというのが経営学の面白さである。講義の中で扱われたテーマ「本物らしさってなんだろう」が印象的だった。品質、製造国、デザインの一貫性、クラフトマンシップ、歴史、ビジョン、コンセプトなど、本物らしさの判断基準が様々あり、ブランドを守ることの難しさを知った。現在は、本社では製造せず、低賃金で雇える発展途上国に工場を移す店が多い。しかしそれでも店のブランドを守ることができているのは、顧客のニーズに応えながら独自の商品を提供できているからだろう。
  • 大学ではグループや個人で研究し発表する機会が多くあり、目的をもって通えば取捨選択ができるようになることを学んだ。
  • 企業は消費者に向け、様々な取り組みや効果を利用して興味を持ってもらおうとしていることが分かった。
  • 消費者の行動を考える上で、企業は「企業の中で生じる慣性はどのようにして破壊されるか」つまり、ずっと従来のやり方を行うのではなく、時代の変化に伴ってどのように変化していくかを考えるべきである。また消費者はブランドについて、「ほんものらしさ」、つまり信頼がおけるかどうか、その判断材料があるかを重要視していると知った。また、研究を進めるには既存論文を検索し、そこに自分が加えられることは何かを考えると良いとわかった。
  • ユニークな研究を行うことを通して、学問を深めるだけでなく、社会に何らかの貢献をし、得たものを卒業後の活動に繋げるという言葉がとても心に残った。大学での学びは、大学時のみの学びではなく、将来に生かすことがとても大事だと感じた。
    「ブランド」とは、消費者個人がそう定義することで初めてブランドたり得るものになる。ゆえに「COO効果」をどう商品に反映し効果的に売り上げを伸ばすことができるのかは綿密な議論が必要であり、それぞれ価値観が異なる消費者に訴えるためのマーケティングの難しさを再認識した。また大竹先生が言われた「答えのない問いに向かって新しい考えを出す重要性」について、今後も意識したいと強く思った。
  • 今回の講義では研究についての話が印象に残った。誰しも、この授業はつまらないな、この課題は大変だな、と思うことがある。しかし、その授業や課題から新たな視点を自分で見つけ、考えを持つことが大切だと学んだ。また、先生のおっしゃっていた「問題意識をもって学校生活を送らなくてはもったいない」という言葉から、ぼんやりと過ごすよりも問題意識を常に持ち続けながら学生生活を送って、自分の学びのためにも、経験のためにも役立たせようと思った。
  • 将来就きたい職につくために、様々な観点から物を見ることを大学で学んでいきたいと思った。
  • 研究をする時にはまず、自分と同じ問いを持っている他者を探してみることが大切である。相手が創造力のある人がどうか見分けるのは、他人を観察し、知り、考えることが大切なのだ。今回、経営も密接に他者とつながりがあると知った。
  • 今回は消費者の行動原理や心理についての講義で、今までとは違った視点から「他者」について考えることが出来た。人々はどういった点から物にブランドや価値を見出すのか、また企業側はどういったマーケティングをするのかという問いに対して、様々な考え方や見方を学んだ。また、実際の卒業論文テーマについて説明いただき、どのような視点で物事を考えるのか、「研究」についても知ることが出来た。
  • 経営学科では「組織を取り巻く環境づくり」について考えるために、ユニークな研究を行うことを通じて学問を深めるだけでなく、社会に何らかの貢献をし、大学卒業後の活動に繋げることを目指しているとのこと。漠然と講義を受けるのではなく、将来何がしたいのか、学びが何に繋がるのかなど、考えながら大学生活を過ごそうと思った。