高校
明学大の先生による高3生への講義「教養原論」を行いました<第11回>
12月6日(金)、推薦進学コースの高校3年生に対して、明治学院大学法学部グローバル法学科の小野木尚先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。
法律学・政治学からみた「他者」の観点から、「国際私法の世界」をテーマに、講義が行われました。
生徒の意見・感想を紹介します。
- 私たちの日常生活に密接に関連する法律の重要性を改めて感じました。特に、普段使っているアプリの利用規約について知ることで、私たちがどれほど多くの情報を無意識のうちに提供し、またその情報がどのように扱われるのかを理解することができました。利用規約は一見難解で退屈に思えるかもしれませんが、実際には私たちの権利や義務が明記されており、これを理解することは非常に重要であると思いました。
- 法律は、それぞれの国で全く違うし、価値観も全く違うと感じた。どちらの国の法律も正しいし、尊重するべきだ。
- 契約の交渉は、両者が納得するように、お互いの妥協点を見つけるのが難しかった。他のペアでは様々な意見が出ていて面白かった。来年は優遇するからと関係性を保てるようにしていて、実際の契約でもありそうだなと感じた。言い方を工夫することで、相手の感じ方を変えることができるとわかった。
- 普段ゲームやSNSなどたくさんのアプリを使用しているが、利用規約は長すぎて読む気にならずスクロールして終わってしまうことがほとんどだった。しかし、利用規約には消費者が不利になるような条件を出していることもあり、そのアプリを日本で使用していてもアプリ会社の国の法律が適応されるという規定があること知った。今使っているアプリの利用規約を読み直そうと思った。また、何か問題が起こったときの対応の難しさを感じた。
- 今回の授業では、うまい交渉方法について学ぶことができました。ただ要求だけを提示するのではなく、客観的基準を明示することで、否定することができなくなり、交渉が成立しやすいとわかりました。ゲームの利用規約など、思っていたよりも無意識に大きな契約を結んでしまっており、それをわかっていないということにとても大きな焦りを感じました。私たちが普段気にしないところにも危険があることを知りました。
- 国を超えて法律が交差してしまう事例について考えるのが興味深かった。どの国の法律を適応させるかによって結果が違うため、どの条件を優先するのか考える必要があると思った。また、これが国際問題に発展する場合もあると思い少し恐怖を覚えた。
- 日本と外国で適用されている法律で、どのような折り合いをつけるかを考えることが面白いなと思った。情報化が進んで、外国との距離が近くなり、トラブルも増えてきている。トラブルを解決するために国を越えた法の考え方を知っておくことは、これからの社会で必要になりそうだなと思った。
- 交渉は人同士の話し合いなので、伝え方や条件の出し方、お互いの損得の考え方など、意識したらお互いが良い感情のまま、良い交渉が終えられるということを学ぶことができた。
- 国によって違う法律を、何を優先して統一して考えるべきなのか、色々な例を見て自分で考え、学んでみたい。また、法律の前に交渉をすることが大事で、交渉するにも方法があった。特に「客観的基準を強調する」が印象に残り、交渉の時に使ってみたい。実際に話し合ってみて、交渉する際には双方が良い結果で終われるようにするというのが簡単なようだけど意外と難しいとわかった。
- 今はグローバルな時代であり、世界中が関わり合う。日本と世界の法律は同じではなく、悩むことがある。そのために通則法があることを知った。世界中の1人1人の幸せのために法律があり、法律に従うことでおおげさかもしれないが紛争や戦争などが少なくなると思った。
- 国際結婚は、異なる文化や法律が交錯する場面であり、法律の適用や手続きが国によって異なることを学びました。例えば、結婚の成立要件や離婚手続き、子どもの養育権など、国際的な視点から考えると非常に複雑です。このような事例を通じて、法律がどのように国境を越えて適用されるのか、またその際に生じる課題について考えていくべきだと思いました。法律は私たちの生活のあらゆる側面に影響を与えるものであり、今後の人生においても大いに役立つと感じたので、これからも学び続けていきます。
- これから法律や交渉についてもっと色々なことを知り、自分で考えたり話し合ったりして解決策を見つけるということをしていきたいなと思った。
- 法律が登場するよりも先に交渉が大切であると学んだ。交渉を体験して、最も大切なことは伝え方であり、交渉する側の伝え方や言い方によって交渉される側は考え方が変わることがあると知った。交渉される側からすると、経緯を説明した上で代案を伝えてほしい。後から経緯を説明すると、交渉される側は後付けの言い訳に聞こえてしまうため、順番も大事だと思った。
- 在日中国人の相続問題の話がとても印象的だった。被相続人の本国法にのっとると日本法には書かれているが、中国法では不動産のある国(日本)の法によるとあり、たらい回しにされているような印象を受けた。また、普段何気なく使っているアプリの利用規約は何も考えずに同意していたけれど、自分がどの国の法に則っているのかという大事なことが書かれていることを知り、自分が知らないうちに海外の企業と契約していると知ってゾッとした。同時に、自分のことを守るためにもっと勉強しなければならないと身をもって感じた。
- 私たちは裁判をする際に法律を使うが、その前には交渉があることを初めて知った。今回交渉を体験したが、相手の言い分を聞きながら、自分の意思を上手く伝えることがとても難しかった。しかし、社会に出る時に交渉はとても大事なので、大学での学びを通して培っていきたいと思った。普段触れることのない法律について学ぶ機会になってとても良かった。