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明学大の先生による高3生への講義「教養原論」を行いました<第2回>

9月27日(金)、推薦進学コースの高校3年生に対して、明治学院大学心理学部教育発達学科教授の垣花真一郎先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。

「教養原論」全体の講義テーマ「『他者』と向き合う」を元に、講義が行われました。生徒たちはまず、2名1組になって実験に取り組みました。また、動画を見て考え、自身の経験を思い出して課題について考えたのち、グループでディスカッションを行いました。他人と意見を交換することで、どのように他者を知り、接するかについて考えたようです。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • スキーマやステレオタイプなどといった人間の偏見やそこから生まれる効果、行動について、私も無意識に行なっていることに気づいた。偏見を持ってはいけないと習ってきている現代、差別や偏見をもたないような教育や取り組みが行われている。その教育を受けてきた私ももちろん、偏見を持ちたくないと考えている。物事の本質を見抜けるように努力したい。
  • 自分が普段何気なく過ごして、抱いている第一印象が、他の人に対する偏見や差別、人を見捨てることにもつながると思う。だから、人を判断して、行動するときは、その人のことを理解して、自分ごととして捉えて能動的に行動していくことが大事だと思う。また、他の人の顔色を見て行動することや、他の人に任せるようなことはせず、自分の行動には自分自身で責任を持つべきだと思った。
  • 正常性バイアスについての動画では、自ら動く人が全くいないことに驚いた。しかし、多くの人が周りにいたら、私も自分からは動けずに合わせてしまうと思う。自分が、人を助けたらどう思われるだろうなどという考えを捨てて、人に流されず、恥ずかしがらず、勇気を持って、主体的に行動できるように心がけたい。
  • 小学生の時に血液型で人を判断することが流行って、いまだに血液型で決めてくる人がいて、少し嫌な気持ちになることがある。自分だけが気にしていることなのかと思っていたが、今日の授業で科学的根拠のない悪質なステレオタイプだと知り、このことがもっと世間というか若者たちにも広まってほしいと思った。
  • 自分がやらないといけないと思わないと人はここまで動かないものなのだと改めて気付かされた。AED利用時に名指しで指示を出すのには意味があるということがわかった。
  • ステレオタイプで人を判断することにより、あまり知らない人の印象を勝手に決めつけてしまっていることに気づいた。印象を決めつけることでいじめにつながることもあるから、相手を正しく理解することは重要だと感じた。
  • 災害時や緊急時に周りの目を気にして行動しないのではなく、自分の手で誰かを助けることが大切だと思った。きっと誰かが助けてくれるはず、自分が危険にあう必要はないと思うのではなく、積極的に自分から動くことが大切であると感じた。
  • 人間は性質上、見た目や字が汚いなどでどのような人なのかを分かった気になってしまうことが多々ある。関わりもせずに人を判断するのではなく、積極的に話したり相手の良いところを見つけたりしたい。
  • これから大学生になる私は、これからも多くの出会いを経験することがあると思っている。その際に自分の中にある固定概念や偏見にとらわれずに、多くの人と関わることが大切であると感じた。