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高3アカデミックリテラシーで「教養原論」を行いました〈第10回〉

12月8日(金)、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で、明治学院大学文学部英文学科の安藤聡先生が「『不思議の国のアリス』における<他者>」をテーマに「教養原論」の講義をしてくださいました。

幼少期に様々な媒体で触れた『不思議の国のアリス』と原文の内容の違いに驚き、原文にあたる重要性を学びました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • まず、『不思議の国のアリス』を英文で読み、映画やキャラクターとして受け入れていたお話の文学的な背景について、英語の原本で読み解くことで全く違った視点で物語が見えてきて、そこで文学的に捉えることの面白さを学びました。また何を読むにしても、批判的な視点で自分の読み物などの解釈を広げ、文化などの豊かさを沢山味わっていきたいと思いました。
  • うさぎや女王などのさまざまなキャラクターと出会うことでアリスのアイデンティティが喪失させられながらも、成長していく過程が面白かった。また、イギリス文学に詳しい宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の作品の中でアリスの姿が見受けられることに驚いた。日本の作品、イギリスの作品にも共通するところが多くみつけられた。
  • 『不思議の国のアリス』は読んだことはあったが、今回全く新しい視点で知ることができた。古い時代の小説を読む時に、その時代背景も考えながら読むことで、自分の視野が広がることがわかり、とても面白かった。また、ジブリとの関係性も知ることができ、たくさんの知識を持つことで、今まで以上に読むことができると考えた。これからもたくさんの文学に触れるが、新たな視点を発見していきたい。
  • 『不思議の国のアリス』は、アリスが経験する自己同一性の喪失をテーマにしていて、アリスの泣く→戸惑う→怒る、の心情の変化は思春期に関係していることを知ってびっくりした。先生がおすすめしていた本とても面白そうだったので見てみたいと思った。英文学科たのしそうだと思った。