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高3アカデミックリテラシーで「教養原論」を行いました〈第8回〉

11月24日(金)、高校3年生推薦進学コースの授業「アカデミックリテラシー」で、明治学院大学経済学部経済学科の児玉直美先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。
「政策評価の経済学」について学んだ今回は、データへの向き合い方、また扱い方の難しさを様々な例から知ることができました。

生徒の意見・感想を紹介します。

  • 一見それが要因のように見える結果が出ていたとしてもさまざまな視点から見て、関係がないように思えることでも関連付けて考えてみることで本当の因果関係や要因が絡み合った結果がわかるということがわかりました。ついつい視野がせまくなって、目の前のことだけの結びつきを考えてしまうけれど他に何があれば違うかなどを考えることが大切だとおもいました。
  • 経済学は、今まで触れたことのない学問だったので、大学に入学する前に触れることができて良い機会になった。経済学というと、大雑把なイメージしか持っていなかったが、インセンティブということを学んで経済学への考えが変わった。データに基づく制度の設計は、説得力があるが、そもそもそのデータを集めることがとても難しいことなのだと学んだ。
  • ビッグデータは大企業が情報を管理していることが多く、人によってサイトに出てくるバナー広告が興味のあるものに接待されていることが初めて知った。また、それに似て政策評価がマーケティングに使われているという点に関して、JRのエキナカにたくさん設置されている次世代自動販売機はカメラが人を感知して人物像からお勧めのドリンクを人によって違うものを変えているということを知って、思えば、次世代自動販売機で買ったときはすぐに欲しいものが決まるのを思い出した。社会の知らないところで人の役に立つための実験がされていることを知ってとても興味深かった。
  • 私たちの身の周りのことは、実験によって研究がされていて、行動データがとられていることが分かった。将来、データを見て見極める必要がある時、一つの観点から判断するのではなく、複数の要因を考え、適切な判断ができるように心がけていきたい。また、普段の生活にも経済学の考えが活かせると考えた。私は直感で行動してしまうことが多いため、一つに決めつけず、よく考えて行動していきたい。
  • データを用いて顧客の情報を取り扱う事で、どのような政策を取るのかを決められるのだと思いました。また、単に実験前と実験後の結果を比較するのではなく、様々な条件や状況を考慮した上で比較する事が大切なのだと思います。法や政策を制定するのも、データを活用することが大切なのだということが分かりました。これからはデータを鵜呑みにするのではなく、正しく計測されたデータなのかを気にしていこうと思います。