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中学高校

信教の自由を守る日講演会を行いました

2月11日は「建国記念の日」ですが、私たちの学校では、1966年に「建国記念の日」が制定された翌々年の1968年から、この日を「信教の自由を守る日」として覚えています。
日本の「信教の自由」意識は低く、敗戦後ようやく憲法20条にこのことが明示されました。しかし「信教の自由」の実質がともなわず、特定の宗教的価値観に結びついていた2月11日を「建国記念の日」として制定しました。
この中で日本基督教団が、この日を「信教の自由を守る日」とおきかえて守っていることは大きな意義があります。

私たちの学校でも「信教の自由を守る日」として覚えることの意義を深く味わうため、高校は2月7日(月)、中学は3月1日(水)に信教の自由を守る日講演会を行いました。

講師として、キリスト新聞社編集長の松谷信司さんにお願いし、講演会動画を事前に作成していただきました。

3つのポイントとして、
・推しを推す自由は誰にも妨げられない
・『茶色の朝』と牧師ニーメラーの詩
・私の自由とあなたの自由は地続き
を示され、わかりやすくお話しいただきました。

以下に、生徒たちの感想を一部掲載します。

  • 今回の講演はかたくるしくなりがちな、「信教の自由」というテーマを現代風にたてたり、本を引用したりして、お話ししてくれてとても聞きやすく、イメージがしやすかったです。自分にも無関係じゃないんだということに気づかされました。
  • 信教の自由とは、推しを推す自由という表現で納得した。どんな形でどれを推そうともその人の自由でどれをどのくらい推しても誰も文句を言えないという事を忘れてはいけないと思う。しかし、昔の日本はそれさえもできなかった。キリスト教は信じてはいけないと政府が強要していた。絶対に繰り返してはいけない。
  • 私も推しや好きな人がいるので、それをやめろと命令されたら絶対に嫌な気分になるとおもうので、信教の自由は大事にするべきと思った。私だけが自由だからいいや、日本は平和だからいいやと考えず、周りの人たちを気にかけ、自分と他人も尊重できる世界になったらいいなと思った。
  • 他人の意見には反発せずに過ごしたいという考えだったので、自分に言われているようなきがして実感がわいた。授業で、ファシズムや全体主義を習ったとき、何故国民は従ったのだろう、と思っていたが、今回の話を聞いて、もう少し、声をあげていく事を大事にしたいと思った。
  • 信教の自由は、”推しを推す自由”とほぼ同じということを聞いて、少し身近に感じることができた。私にはいないが、友達には推しがいる。生きがいであると言っていた。昔キリスト教を信仰していた人たちにとっても神さまが生きがいのようなものだったのではないかと思った。信教の自由を守る日は、その人の信仰を守り、その人の生きがいを守る日でもあると思った。

 

高校の様子

中学の様子