高校
明学大の先生による高3生への講義「教養原論」を行いました<第8回>
11月15日(金)、推薦進学コースの高校3年生に対して、明治学院大学社会学部社会学科の仲修平先生が「教養原論」の講義をしてくださいました。
社会学からみた「他者」の観点から、「計量社会学の見方・測り方」と題して講義が行われました。
生徒の意見・感想を紹介します。
- 自分が社会のどこに位置しているかという認識について質問があり、人によって様々な答えがあることを改めて感じた。もっとも、10層の5か6あたりで真ん中を追求する人は多かった。分布を知ること、他者を知ることで多くのことを知り、多くの価値観を持つことが増えていくと思う。世代間移動の説明を聞いて、私は親とは違う道を通りたいと思っているので、開放性が高いのだと感じた。
- データからは見える他者だけではなく、見えない他者との繋がりや、社会の方向性を知ることができた。今ある社会の仕組みが全て当たり前というわけではない。そのため、生活の中での当たり前にもう一度目を向けて疑問を持って言語化し、探究していくと新たな視点が生まれるのではないかと感じた。
- 自分の社会階層を量的に把握するという話では、自分の置かれている位置や、自分が自分で思う社会的地位など、人それぞれによって答え方が変わってくることがわかった。だからこそ、社会的調査が必要だし、計量的社会学が必要になってくるのだろう。今後のデジタル化や、少子高齢化についても考えていきたい。
- 開放性が高い社会や閉鎖性が高い社会はどのような特徴を持っているのかについて学び、とても興味深いものだと思いました。また、今後AIやロボットが増えてデジタル化が進んでいき、労働人口の不足により少子高齢化が加速する社会など、私たちの未来はとても不安であるように感じました。
- 自分の社会階層について考える機会はあまりなかったので、じっくり考えてみると難しかった。考えれば考えるほど、自分の立ち位置についてわからなくなり、当たり前とは何だろうと思った。他者を理解するためには、分布を知り、比べて、説明するべきだなと感じた。集団の傾向を理解することで、自分についても詳しく理解することができると感じた。
- 人生を「つなわたり」で表した図が面白いなと感じた。人生は「つなわたり」であり、社会保険は命づなで、安全性を保つためには完全雇用されることが必要。図で表されたことで、とてもわかりやすかった。また、社会構造などにより、家族の職業なども影響して子供の職業選びが変化していくことを知り、難しいことだけど何もかもが人生に影響していると感じた。
- 日常生活で生まれる疑問や違和感について考えることができた。統計的に考えることによって、数字で結果が出てくるのですぐに見てわかりやすくなると思った。社会層を量的に判断することで、階級帰属意識について考えさせられた。また、みんなの回答を知ることで、他の人の意見や考えを知ることができ、新たな観点から見ることができるようになった。
- 授業の中で行ったようなアンケートなどを通して資料を集めて数値化することで、それらをデータにできる。そして社会の様々なことを研究する中で、日頃浮かび上がる疑問や違和感について統計学的な答えをひとまず出せると考えると、面白いなと思った。色んな学びを得る中で社会を生きる私たちにはたくさんの疑問が生まれる。それらの疑問を一つ一つクリアにしていくことに興味がある。どんな人にとっても社会学は身近なものだ。自分でも気になることを積極的に調べてみようと思った。